フリーランスなインフラエンジニアの日記

フリーランスで活動中のインフラエンジニア日々記録です

GWの自由研究、piライト作成記 その1

GWということで

 何か少しでも勉強になればと思って、Raspberry piをいじることにする。何を作るか悩んでいたのだけど、自作感溢れていて実用にもなる物……各種センサーを使った家庭用生活監視ツールなどはみなさん作られているようなので、ここは少し趣向を変えてRaspberryだけで完結する監視サーバなどを作ってみる。

資材

  1. Raspberry pi 3
  2. MicroSDHC 16GB
  3. USB ACアダプタ 5V/3A
  4. HDMI 3.5インチLCDディスプレイ
  5. ION Party Ball USB
  6. パッシブスピーカー

費用

 1+2+3で大体8,000円くらい。
 4が3,000円くらい。
 5と6で2,000円もあればいける。
 全部Amazonから購入、パトライトが4~50,000円くらいするし、監視サーバの機能は持たせられない、無線にはならない、USBモバイルバッテリで持ち運びできないので、大分アドバンテージはあるはず。
(もちろん動画を再生させたいという無駄な要望がなければ4はいらない)

対象読者

 Linuxならある程度わかっていて、viとか普通に使える人。
 scpとかnmapとかNagiosとか解る人。
 佐城雪美担当P
 最悪聞いてくれればヘルプします……

組み立て

 Raspberry piはOSイメージがインストールされたキットを購入したので、ボトムケースに組み付けを行う。マニュアルがなくてもこれは勘でいけるはず。で、こんな感じになる。

f:id:pmgogo:20170505110943j:plain

 (イラストには目をつぶってください)

 続いて、液晶モニタをセッティングし、付属のHDMIコネクタで繋ぐ。USBキーボードやらマウスやら接続し、ACをつなぎ、電源On。するとこんな感じになる。

f:id:pmgogo:20170505111112j:plain

 (すいません、総選挙中で必死なんです)

無線LAN設定

 まずは内蔵無線LANを設定して、宅内NWに接続する。

wpa_passphrase YOUR_SSID YOUR_PASS

 上記コマンドを打ち、宅内無線LANハッシュ値を記録します。

cd /etc/wpa_supplicant/
sudo vi wpa_supplicant.conf

 として設定ファイルを開き

network={
  ssid="YOUR_SSID"
  #psk="YOUR_PASS"
  psk=先ほど取得したハッシュ値
}

  こんな感じで、無線の設定を記入しましょう。私のOSイメージではデフォルトでSSHDがOnでしたが、そうで無い場合はsshdの有効化、後は言語やタイムゾーンをお住まいの地域に合せて設定します。

 sudo raspi-config

 上記コマンドで設定メニューが出ますので、そこから設定可能です。
 設定したら

sudo reboot

 再起動します。

IPアドレスを固定する 

 この後、Raspberryには原則NW経由のリモート操作を行います。USBキーボードやマウスは外してしまっても構いません。ネット上ではavahiを使ったホスト名でのアクセスなどが一般的のようですが、インフラ屋としてはIPアドレスアクセスで楽をしたいので、IPアドレスを固定します。

 まずは自端末からプライベートアドレス帯にNmapでIPを探査しますw

nmap -sP 192.168.1.1-254 

  ベンダーIDが B8:27:EB のIPアドレスRaspberry piのようです。後は普段通りSSH端末からリモートアクセスします。

 ここまで来ると普通のLinux端末なのですが、NW設定方法が若干異なるようです。まずはインターフェース名の確認。

sudo ifconfig 

 結果

wlan0     Link encap:イーサネット ハードウェアアドレス b8:27:eb:**:**:**
    inetアドレス:192.168.1.** ブロードキャスト:192.168.1.255 マスク:255.255.255.0

 こんな感じで、先ほどの B8:27:EB なベンダーIDを持ったインターフェースが見つかるかと思いますので、こいつに割り当てるIPアドレスを /etc/dhcpcd.conf に設定してやります。

 注意点はファイル名が dhcpcd.conf 。なんで中途半端にcつくんだよって感じですのでお気を付けください(←ハマった奴)。

sudo  vi /etc/dhcpcd.conf

 ファイルの内容はこんな感じで。

interface wlan0
  static ip_address=192.168.1.**/24
  static routers=192.168.1.1
  static domain_name_servers=192.168.1.1

 もちろん、RoutersとDNSは環境に合わせて適宜変更してください。

 とりあえずこれでリモートからRaspberry piにアクセス出来るようになるかと思います。動画再生、音声出力については次回以降で。